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圧巻の仏像群、文化遺産の宝庫 坂東観音第20番 西明寺


2014-06-08

茨城遠征、二日目。
といっても、二日目最初に向かったのは、栃木県芳賀郡益子町、
益子焼で有名な益子にある西明寺(さいみょうじ)。

残念ながら大雨です。

西明寺1


西明寺の入り口にはとてもきれいな寺務所と食堂があり、
御朱印をお願いしてお参りに向かいました。

長い石段を上がると明応元年(1492)建立の茅葺き屋根の楼門がありました。

西明寺2


左手には天文7年(1538)の三重塔。

西明寺3


楼門も三重塔も、屋根の反り具合といいインパクトのある
ユニークな形ですね。
どちらも旧国宝の重要文化財です。

鐘楼

西明寺4


これも茅葺きで、江戸中期のものだそうですが、
独特の形であり、栃木県指定の有形文化財です。

本堂

西明寺5


西明寺(益子観音)は、天平9年(737)行基が十一面観音を刻み
安置したのが草創といいます。
弘法大師来山の時、「大師の徳を妬み」、岩屋に押し込められたのを
所持の独鈷で避けられたことから、獨鈷山(とっこさん)というそうです。
弘法大師像や、大師堂、弘法大師の聖水などがあり、
真言宗の大寺であったことが偲ばれます。

本堂(観音堂)にお参りです。
室町時代建立で、江戸初期に一部火災で焼損し再興されていますが、
外陣の増築以外は室町時代当時のままだそうです。

欄間彫刻が立派です。

西明寺6


振り返ってお手綱の先を見てみると
雨に濡れた境内が本当に美しいです。

西明寺7


本堂の中はもぐままにとってパラダイスでした!
西明寺に伝わる六観音(聖観音、十一面観音、千手観音、
如意輪観音、馬頭観音、准胝観音)をはじめ
壮麗な仏像群を間近で拝観できました!
黒塗りの厨子は応永元年(1394)のもので、国重文。
そのお厨子が開かれていて、暖簾のように少し開かれた布越しに
ぼんやりと光に照らされた観音様が幻想的でした!
うっとりとして、去り難くて、いつまでもそこに留まっていたい気分でした(*´-`)

西明寺の境内は栃木県指定の史跡で、
承元3年(1209)に宇都宮景房が本堂再建の折に植えたと伝わる
天然記念物の高野槇があります。

西明寺8


また、他にも、西明寺の椎林叢(しいりんそう)といって
参道の両脇に天然記念物に指定された椎の巨木が19本植わっています。

そして、これ、これ!!
閻魔堂です。

西明寺9


うひゃ〜〜!!\(◎o◎)/

西明寺10


像高2.5メートルあり、閻魔像の大きさでは全国一であろう、とのこと。
お顔の表情から「笑い閻魔」と親しまれているそうです。

陰に隠れて見えていないのは奪衣婆(だつえば)さま。

西明寺11


怖い〜!(>_<)
三途川の渡し賃である六文銭を持たずにやってきた亡者の
衣服を剥ぎ取る老婆の鬼。
地獄の沙汰も金次第っていうか、あの世に行く時は
必ず冥銭(めいせん)を持たせてもらわないといけないですねぇ。

西明寺では随分と雨に降られたんですが、いやいや、
とても満足した幸せな気分で御朱印をいただきました。

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西明寺12


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