岩窟の寺院 坂東観音第17番 満願寺
2014-07-27
伊香保から栃木県栃木市出流町にある坂東観音第十七番札所
満願寺(まんがんじ)に向かいました。
途中、佐野市の山中にある石灰工業地帯と思われるところを通り、
異次元の光景にビビリましたΣ(゚д゚;)
佐野市のドロマイト採掘場
さて、異様な工業地帯を抜けると、出流(いずる)観音と呼ばれる
満願寺(まんがんじ)に到着。
仁王門
徳川時代享保20年(1735)の建立。
仁王尊像
足利時代の作です。
本坊に御朱印帳を預けて境内を散策です。
鐘楼
明治四年に鐘楼と鐘を失って、約百年ぶりに
ほぼ同じ場所に再建されたそうです。
不動明王がお祀りされています。
この裏には渓流が流れています。
ものすごく爽やかで涼しげでしょう?
とんでもない!
もうね、暑くて暑くて、前日の疲労も残っていて、
すでにぐったりでした(*´Д`)=з
弁天池でしょうか。
弁財天とお地蔵様がお祀りされていて、清らかな湧水も見えます。
しかし、暑いです・・・。
弁天池の脇に、「慈光殿」というのでしょうか、
石造りの千手観音がお祀りされた古い観音堂のようです。
本堂(大御堂)に向かいます。
本堂(大御堂)は、応安元年(1368)、足利義満の寄進によって
観音堂として建立されましたが、元文五年(1740)の大火により
山門を残すのみで、堂塔はことごとく焼失したそうです。
今の大御堂は明和元年(1764)に再建されました。
筑波山の大御堂(現在の筑波神社本殿)、奈良の輿福寺大御堂と共に
日本三御堂の一つだそうです。
またありました、日本三なんとか!(*^_^*)
お参りさせていただきます。
唐破風(からはふ・ゆみなりの屋根)向拝(こうはい、ごはい・前に突き出た部分)の
彫刻は意匠が凝らされています。
この部分、本殿と向拝で高さが違うので
海老のように曲がった形になっていますよね、
こういうのを海老虹梁(えびこうりょう)と言うんですね。
満願寺は、修験の行者、役の小角によって「観音の霊窟」(鍾乳洞)が見つけられ、
天平神護元年(765)日光を開山した勝道上人によって開創されました。
この「観音の霊窟」には鍾乳石によって自然にできた十一面観音像があります。
勝道上人の母は子宝に恵まれず、現在奥の院と呼ばれているこの霊窟に籠り、
勝道上人を授かったということです。
現在も「子授け安産」の観音として参詣者が多いそうです。
弘法大師がこの岩窟へ参詣するのは難儀であろうと刻んだのが
満願寺のご本尊の千手観音像だそうです。
ご開帳になっている弘法大師の千手観音を
ありがたくお参りさせていただきましたが、
奥の院の鍾乳石の観音様のほうは、高さが4メートル余りあり、
昔から十一面観音の後ろ姿として拝まれているそうです。
鍾乳石は100年で1センチしか伸びないそうなので
この鍾乳石の観音様は5万年を超えているそうです\(◎o◎)/
ぜーったいに奥の院の観音霊窟に行ってみたいですよね!!
しかしね、もう、もぐまま、この炎天下の地にいるだけで
へろへろなんですわ┐(´-`)┌
この脇道から約1キロの急な山道の登山、大悲の滝というのがあり、
そこから石段を登ること百余段で奥之院の拝殿だそうです。
15分から20分はかかるだろう、とのこと。
なんかねー、最後は、手すりにしがみつきながら礼拝堂へ上がる
らしいんですよ。
えぇえええぇ〜〜〜、って感じですよね(苦笑)。
好奇心いっぱいのもぐままですが、もし無理して登山したら、
恐らくもぐまま、本格的な熱中症になったんじゃないかと思います。
ここで泣く泣く勇気ある撤退です。
もしまた満願寺に来る機会があるのなら
いい季節に来て、奥の院参拝を実現させてみたいですヾ(・ω・`;)ノ
御朱印ができていました。
坂東十七番
出流山 満願寺
大御堂
午歳結縁
さて、ここで終わりじゃないんです。
とっても疲れたし、お腹が空いたので、門前の蕎麦屋さんへ。
水澤寺は水沢うどんがセット(?)でしたが、
この満願寺のあたりには何軒かのお蕎麦屋さんがあり、
満願寺はおそばがセットのようです(笑)。
なぜか稲川淳二さんの色紙が。
さては奥の院にお参りされて、怪談ネタを仕入れに来られたのでしょうか(^◇^)
おそば、来ました!
ああ・・・涼む・・・(*´-`)
と思っていたら、何やらお外がただならぬ雰囲気。
雷鳴がとどろき、大雨が降ってきました。
ええっ!!さっきまで猛暑でピーカンの晴天だったんですよ。
お店のかたは、山のお天気は変わりやすいので、って
変わり過ぎですがな。
雷がすごくて、どこかに落ちてるかんじです。
もぐぱぱとふたりで、
「もしあそこで奥の院に行くことにしていたら
我々大変な目に遭ってたわ。
間違いなく遭難してたな。」
ぞわぞわ〜〜〜〜。
山の天候の急変って恐ろしいですね。
(後ほど知ったことですが、この日はここだけでなく、
全国的にお天気が急変して、大変なことになっていたようです。)
豪雨が多少ましになったところで、お店で傘をお借りして
ほんのすぐそばのお寺の駐車場にもぐぱぱが車を取りに行きました。
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