坂東三十三観音
第十九番札所
大谷寺
(大谷観音)
おおやじ
(おおやかんのん)






先頭のページ 前へ 次へ 末尾のページ


大谷石の磨崖仏 坂東観音第19番 大谷寺


2014-07-27

すさまじい雷雨も治まり、山々から霧が立ち上る幻想的な
光景を眺めながら栃木市から宇都宮市へ移動。

栃木県雷雨のあと


宇都宮市大谷町にある坂東観音第十九番札所大谷寺(おおやじ)
(大谷観音)に到着。
大谷といえば大谷石。
付近ではむき出しの大谷石の岩盤があちこちに見えていました。

仁王門

大谷寺1


金剛力士像

大谷寺3 大谷寺2


仁王門を入ると参拝所になっていました。
本堂に拝観せずともここでお参りを済ますことができるようです。

大谷寺4


参拝受付で拝観料を支払い、また御朱印帳をお預けして
中に入りました。

これはもう説明の言葉も必要ないでしょう。
大迫力の大谷石の岩山と本堂の建物です!

大谷寺5


それまで疲労で、移動の車の中でうとうとしていたのですが
(もぐぱぱ、ゴメン)
目がぱっちり覚めました!

あまりにスケールが大きすぎて、どのように写真を紹介すればよいのか
わからないのですが・・・。

右手のほうには石仏が並び、見上げるほどの岸壁に大穴が開いています。

大谷寺6


この岩山は長い年月をかけて造られた火山灰の堆積だそうです。
祭壇のようになっていますが、穴の中に巨岩が折り重なっています。

この地の大自然の奇跡を目の当たりにして、
人々が畏怖の念に駆られたのは想像に難くありません。

大谷寺7


ご本尊の千手観世音菩薩は、実はこの本堂の建物の中にいらっしゃるのではなく・・・。

大谷寺8


背後の岩盤が洞穴になっており、岩盤に直接観音像を彫った
磨崖仏(まがいぶつ)なのです。

このご本尊は、弘仁元年(810)(平安時代初期)弘法大師の作と伝えられ、
日本最古の石仏とされています。
42本の手を持つ、像高一丈六尺(約4メートル)の観音様で
荒彫りの上に粘土をつけて形を整え、漆、金箔で装飾されたそうです。
しかしながら、江戸時代初期に火災に遭い、
現在では黄金の輝きは失われてしまっています。

続く脇堂にも磨崖仏が並び、平安時代後期作といわれる釈迦三尊像、
中央には平安時代初期作といわれる薬師三尊像、
右手には鎌倉時代作といわれる阿弥陀三尊像、
これら10体は、国の特別史跡と重要文化財の二重指定を受けるという
日本の石像彫刻の中でも至高の作品との評価を受けています。
ともかく壮大、荘厳としか言い表しようがありません。

残念ながら内部は撮影禁止だったので、
説明板の画像を掲載しておきます。

大谷寺9


大谷寺10


大谷寺11


続いて宝物館があり、縄文時代の人々はこの岩山を住居として使用していて、
お堂下、土中から約1万1000年前の人骨や土器、石器が出土しており、
展示がありました。

大谷寺12


御朱印ができていました。

坂東十九番
天開山 大谷寺
千手大悲殿
午歳結縁

大谷寺13


大谷寺の脇には弁天堂と白へびの美しい庭園がありました。

大谷寺14


参拝後に白蛇の頭をさするとご利益があるそうです。

大谷寺15


坂東三十三観音
第十九番札所
大谷寺
(大谷観音)
おおやじ
(おおやかんのん)





先頭のページ 前へ 次へ 末尾のページ

坂東三十三観音巡礼記に戻る


inserted by FC2 system