坂東三十三観音
第十三番札所
浅草寺
(浅草観音)
せんそうじ
(あさくさかんのん)
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武士と庶民の観音様 坂東観音第13番 浅草寺


2014-08-30

おのぼりさんよろしく浅草・浅草寺(せんそうじ)を訪れました。
東京メトロの浅草駅から出てくると、1989年に竣工したアサヒビール本社ビル。

アサヒビール本社ビル


左のアサヒビールタワーは「ビールジョッキ」、
右のスーパードライホールはフランスのデザイナー、フィリップ・スタルク氏による建物で、
屋上の「魂」(?)は「フラムドール」(フランス語で金の炎)と呼ばれる「炎のオブジェ」。
聖火台に燃える炎のイメージだそうです。

浅草寺に訪れるのは恐らく十数年ぶりのこと。
当時は、幼い子供たちを連れ、まったくの物見遊山で浅草を散策したのですが
今に至って、浅草寺は坂東三十三観音の札所であることを初めて知りました。

「浅草寺縁起」によると、浅草寺の創建はなんと推古天皇36年(628)!
その年の3月18日に、檜前(ひのくま)浜成・竹成兄弟が宮戸川(現隅田川)で
漁をしていた時、聖観音像を発見し、それがお祀りされたのが浅草寺の始まりです。
「浅草観音」として江戸庶民の信仰の対象で、
源頼朝をはじめ徳川家康へと武士たちも帰依し、
江戸幕府の祈願所でありました。

雷門(風雷神門)

浅草寺1


とにかくごったがえしていて、人を入れずに写真を撮るなんてムリ!
そして人力車屋さんから、声を掛けまくられます。
「どこにでも参ります、本堂にでも行けますよ!」
(いやまあ、坂東でお参りなんで自分の足で参ります(苦笑)。)

ちゃんと坂東札所の石碑もあったんですよねぇ。

浅草寺2


雷門には右に風神、左に雷神がお祀りされています。

浅草寺5 浅草寺3 浅草寺4


雷門は天慶5年(942)に創建されたのが始まりですが、
慶応元年(1865)の浅草田原町の大火で炎上、
昭和35年に松下幸之助の寄進により復興されました。
(雷門の大提灯の下に「松下電器」と入っています。)

その「松下電器」のところ、提灯の底に立派な龍の彫刻がありました。

浅草寺6


雷門の裏は、右に金龍、左に天龍の龍神像。

浅草寺8 浅草寺7 浅草寺9

提灯に平成二十五年十一月吉日とあるので新しいですね。

そして仲見世が続きます。

浅草寺10


そして、こちらが宝蔵門(仁王門)。

浅草寺11


以前の仁王門は昭和20年(1945)3月10日の戦災により失われ、
現在の門は浅草寺の山門として、内部三層のうち上部二層に
近代的防災設備を施した収蔵室を設け、浅草寺の什宝物収蔵の
宝蔵門として、昭和39年に再建されたそうです。


仁王尊像

浅草寺12 浅草寺13 浅草寺14


宝蔵門裏にある大わらじ。

浅草寺15


高さ4.5メートル、幅1.5メートル、重さ500キログラム。
わらじは仁王さまのお力を表し、「この様な大きなわらじを履くものが
この寺を守っているのか」と驚いて魔が去っていくのだそうです。

本堂(観音堂)前に出ました。

浅草寺16


昭和20年3月10日に戦災で焼失した旧本堂
(国宝、三代将軍徳川家光建立)に代わり、
昭和33年に鉄筋コンクリート、本瓦葺で再建されました。
大きな屋根がさすがに立派ですよね!

左手に五重塔。

浅草寺17


右手にスカイツリーが見えます。
新旧タワーの競演でございます。

浅草寺18


本堂のお参りには並ばなければなりません。

浅草寺19


内陣中央には秘仏のご本尊聖観世音菩薩を奉安する
御宮殿(ごくうでん)があります。

浅草寺20


脇侍は、右に不動明王、左に愛染明王。
浅草寺の観音堂がこんなに煌びやかだったとは!

天井画も素晴らしいんです!

川端龍子(かわばたりゅうし) 画「龍之図」

浅草寺22


堂本印象(どうもといんしょう) 画「天人之図」 

浅草寺21


立派さと混雑に圧倒され、御朱印をいただきに行きました。

坂東拾三番
金龍山 浅草寺
聖観世音
午年結縁

浅草寺23


しばらく境内を散策していたんですが、
本堂の西にある淡島堂・・・

浅草寺24


の向こうに見える妙な看板。
「浅草観音温泉」!

浅草寺25


近くまで行ってみました。
しかも「天然」ですっ!

まあ、みごとに廃墟と化したもじゃハウスじゃわい、と
昭和の名残を垣間見ました。

気になったのでね、帰宅してから調べてみたんですが・・・
なんとここ、現役の温泉でございましたΣ(゚д゚;)

天然・浅草観音温泉

(おしまい)


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