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雨の日光東照宮


2014-10-05

鬼怒川のホテルを出たところで雨が降り出しました。
残念です・・・。
向かうは日光東照宮。

神橋(しんきょう)

神橋


江戸時代には神事や将軍の参拝時にだけ使われていて、
現在は公開され、歩くことができるそうです。
世界遺産のひとつ、とのこと。

日光山内の駐車場に車を止めましたが土砂降りです。

日光山内


雨でも神聖な場所は風情があるものです。

日光東照宮1


五重塔は現在、初層内部が公開されていて
心柱や塔のまわりの十二支の彫刻を見ることができます。

日光東照宮2


期間限定に弱いもので、別途300円支払って
入場しました。

日光東照宮3


寅、卯、辰の彫刻が正面にありますが、
寅は家康、卯は秀忠、辰は家光の干支だそうです。

「心柱の一番下の部分」というのが覗けるようになっているのですが
どうしてもカメラできれいに写すことができなかったので
解説の写真で。

日光東照宮4


心柱が10センチ地盤から浮いています。

入場料は300円なんですが、この五重塔と東京スカイツリー、葵の御紋がデザインされた
特製クリアファイルをいただけたので、ちょっと得した気分です(*´-`)

上神庫(かみじんこ)

日光東照宮5


狩野探幽が下絵を書いた「想像の像」の彫刻が施されています。

神厩舎(しんきゅうしゃ)の三猿

日光東照宮6


東照宮には昔々に来たことがあるんですが、三猿の彫刻って
8枚セットの彫刻の1枚で、猿の成長過程を表す2枚目だったんですね。

陽明門は2018年まで修復工事中です。
今やどこの寺社に行っても改修工事をやっていますね。
文化遺産を残すって、お金も時間もかかって大変です。
でもこういう素晴らしい遺産は、ぜひとも子や孫の時代にも残して
見てもらいたいと切に望みます。

修理中ではありますが、215年間眠っていたという
東西の壁画が今だけ見られます。
修理が終わって羽目板がはめ込まれると
また見られなくなります。今だけです!

東側の「岩笹梅と錦花鳥」

日光東照宮8

(こちらは昭和の修理で確認されていて、約40年ぶりに
公開されたそうです。)


唐門(国宝)

日光東照宮7


唐門の緻密な彫刻が凄まじいです。

日光東照宮9


唐門の左右には昇龍(のぼりりゅう)と降龍(くだりりゅう)。

日光東照宮10


こちらは右側の昇龍。
紫檀や黒檀を使い、寄木細工で造られているそうです。
白い部分は、貝をすりつぶした胡粉(ごふん)という塗料。

唐門は本社の表門で、国宝の本社内(撮影禁止)も見学できました。

日光東照宮11


拝殿は、中央の間、左右には将軍着座の間、法親王着座の間があり、
拝殿の欄間には三十六歌仙の額が並び、天井には狩野探幽と
その一門による百間百種(ひゃくまひゃくしゅ)の龍が描かれています。

日光東照宮12 日光東照宮13


ところで三猿と共に有名なのが左甚五郎による
眠り猫(国宝)ですが、奥宮に続く東回廊の蛙股(かえるまた)に
あったんですねぇ。
(記憶があやふや〜。)
裏側には二羽の雀が彫刻され、猫が眠り、雀も遊べる平和の世の中を
願って作られたともいわれているそうですね。

さて、東照宮は相変わらず大雨です。
奥宮へは約二百段の石段・・・。
行くのか?
行きますヾ(・ω・`;)ノ

坂下門をくぐります。

日光東照宮14


ぜいぜい、あともう少し!

日光東照宮15


到着!
奥宮にお参り。
こちらは家康の神柩が納められている宝塔。

日光東照宮16


樹齢600年、御神木叶御神杉。

日光東照宮17


根元の祠に向かってお願いをすると叶うそうです。

奥宮の社務所にて、奥宮の御朱印と、奥宮限定のかわいらしい「眠猫守」をいただく!
やっぱりねぇ、せっかくここまで来ましたから・・・限定ものに弱いです(笑)。

奥宮から下って、本地堂(ほんじどう)(薬師堂)で
初めて(たぶん??)鳴龍を聞く。

日光東照宮18


お坊様がお堂の端と龍の顔の真下で拍子木を鳴らします。
龍の顔の下でだけ、拍子木の後ピーーーーンという残響が聞こえます。
すごいですね!
そしてこのお坊様、とても流暢な英語でも説明されます。
すごいですね!(笑)

御簾があり、閉じられていましたが、もぐままの経験から
脇侍は日光、月光菩薩だと思われ。
やはりご本尊は薬師瑠璃光如来ということで
家康は薬師如来の生まれ変わりといわれているそうです。
(薬師如来は現世での安らぎを与えてくださるお医者様、
日光菩薩は日勤の看護師、月光菩薩は夜勤の看護師のセット(薬師三尊)
と覚えておけばいいですよ。これマメです(笑)。)
えーっと、ここお寺?と思ったんですが
どうやら輪王寺の管轄下でもあるようでした。
神仏習合の名残ですね。

日光山輪王寺の三仏堂にも行きました。
現在平成大修理ということで、すべてフェンスで覆われている状態でした。

日光山輪王寺三仏堂


7階の高さにある天空廻廊から修理の様子を見られるようになっています。
そしてこの時期だけ、仏様を間近で見られるように公開されています。
これはこれで貴重な体験となりました。

土砂降りの中、よく歩きました。
一日で日光山内すべてを回り尽くすのはちょっと厳しいですね。
また日光にご縁がありますように。
台風接近、ずっと雨の中車を走らせ、無事帰宅できました。





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