まさかの・・・!結願寺 坂東観音第33番 那古寺
2014-11-23
さて、今年
2014年5月18日に急に思い立って始めた坂東三十三観音巡礼、
いよいよ結願寺(けちがんじ)に向かいます。
坂東観音第三十三番札所は、千葉県館山市那古にある那古寺(なごじ)
(那古観音)です。
那古寺は、JR内房線「那古舟形」駅から徒歩10分のところにあります。
那古舟形駅前まで行ってみました。
味わい深い駅舎ですが、自販機があるだけ。
駅前にコンビニもなーんにもありません^_^;
那古寺・本坊前の駐車場に車を止めます。
本坊と本坊前の大蘇鉄(ソテツ)
このソテツは樹高が約6m、幹が12本あり、
市指定天然記念物になっています。
樹齢は不明で、ソテツの囲石には嘉永7年(1854)一力長五郎奉納とあり、
江戸大相撲の幕内力士が寄進したもののようです。
しかしここの駐車場、そこそこの台数が止められるのですが
いっぱいなんですよ。しばらく空きを待つような状態。
もぐぱぱ「なんでここのお寺だけこんなに車が多いんだろう。」
「午歳も押し迫ってきたし、ここは結願寺だから
お参りが多いんじゃないの?」ともぐまま。
ともかく参道の坂道を上がって行きます。
仁王門
仁王像
今にも動き出しそうな躍動感のある金剛力士像ですね。
阿弥陀堂
阿弥陀様からお手綱が出ており、ご縁を結べました。
鎌倉時代初頭に制作されたと考えられる木造阿弥陀如来坐像だそうです。
多宝塔
内部中央の須弥壇(しゅみだん)に据えられた木造宝塔内部には
大日如来が安置されているとのこと。
さて正面に観音堂が見えるんですが・・・
え?今日、観音堂でコンサート?
ああ、それで駐車場に車がいっぱいだったんですね。
音楽も少し漏れ聞こえています。
結構なことじゃないですか。
と、観音堂正面に回ってみると・・・
え?ええっ?
扉、閉まってる??
うぁあああああああ〜〜〜〜ガ━(゚Д゚;)━ ン !!
那古寺では12月18日までご開帳の予定で、ご本尊の観音様が
拝見できるはずだったんですが・・・。
お手綱でご縁は結べますが、見られないの??
せっかくの結願寺で??
どよ〜〜ん・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・
はぁ、気を取り直して。
養老元年(717)元正天皇の病気平癒を祈願して
行基が海中より得た香木で千手観音を刻んだところ
天皇は回復され、勅願により那古山に堂宇が建立されたと伝わります。
ご本尊は木造千手観音立像。
源頼朝がこのご本尊に帰依し、七堂伽藍を建て、
また足利尊氏、里見義実も信仰し、寺勢を誇ったようです。
観音堂の額「圓通閣」の書は、江戸時代末の幕府老中
松平定信によるものです。
観音堂背後の絶壁には龍王堂。
観音堂の写真がかなり近いと思うんですが、これ以上下がれなくて
眺望は海です!
江戸時代までは観音堂のすぐ足元まで浦の波が打ち寄せていた
という、風光明媚なところです。
お参りを済ませ、納経所に向かいました。
御朱印帳をどっさり持ったかたがいらして、少し待ちました。
御朱印です。
坂東三十三番
惣納札所
安房國 那古寺
大悲殿
午歳結縁 結願
とうとう結願(けちがん)です!ヽ(*´∀`)ノ
また、結願の証(あかし)として、志納金を納めると
結願之証をくださいます。
もちろんいただきました!
御朱印帳をしっかりと調べられ、
「おめでとうございます。結願ですね」と
もぐままの名前の入った結願之証と、記念品としてお香をくださいました。
それはそれは厳かな瞬間で、道中いろいろあったけれど
目標通り午歳の年内に結願できた喜びに満たされました。
納経所を出たところで、あるお坊様が声を掛けてこられました。
「ここにいらっしゃるかた、観音様にお参りされたいですか?」
(え、ええっ!)
そこには3名でお参りされていたご家族と、もぐぱぱ、もぐまま。
「どうぞ、私についてきてください。」
コンサート中の観音堂内に案内され、堂内満員で音楽が演奏される中、
5名の幸運な巡礼者は静かにお厨子の正面まで通されました。
正座し、お焼香が回ってきて、観音様の前で、無事結願できた
喜びと感謝を伝えることができました。
ほんの短い時間だったので、その観音様がご開帳の木造のご本尊だったのか、
常時拝観できる銅像千手観音菩薩(こちらは国重文)だったのか、
さだかではありません。
しかし結願寺で、ほんの間近なところで観音様と対面できた感激を
忘れることはないでしょう。
「いやぁ、予想外の展開になったなぁ」と話しながら
那古寺を後にしました(*^_^*)
坂東三十三観音 |
第三十三番札所 |
那古寺 |
(那古観音) |
なごじ |
なごかんのん |
|
|
|
|
|