坂東三十三観音
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杉本寺
(杉本観音)
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洛陽三十三所観音 第23番札所 東寺 「観智院で写経」


2013-11-21

東寺で五重塔の初層(1階部分)を拝観し
また境内を回ります。

国宝 金堂 (桃山時代)

東寺金堂


南大門から正面に見えた金堂です。
拝観は建物の横から。
金堂は延暦15年(796年)創建されたと伝えられているそうですが
文明18年(1486年)に消失、
今の堂は豊臣秀頼が発願し、片桐且元を奉行として再興、
慶長8年(1603年)に竣工したそうです。
それにしても相当古い木造建築です。

ご本尊は薬師如来、そして脇侍に日光菩薩、月光菩薩。
薬師如来坐像の台座の周囲には十二神将が配されています。
なるほど、興福寺仏頭展で見た板彫十二神将像
このような形で貼り付けられていた可能性があるのだな、というのが
頭の中でつながりました。
如来、菩薩、十二神将、すべて重要文化財です。
間近で拝見すると、かなり大きくすごい迫力です。


金堂 裏側

東寺金堂2


重文 講堂 (室町時代)

東寺講堂


そしてこの講堂の内部が圧巻でした。
大日如来を中心とした五智如来、五菩薩、五大明王、四天王、
梵天、帝釈天と、21体の仏像が安置されています。
すべて国宝か重文です。
もう圧倒的です!!
東寺は弘法さんなどで何度か訪れていますが
内部にこんな世界があったとは驚きです!!

食堂(じきどう)

東寺食堂

食堂(じきどう)は、元来僧侶が食事(じきじ)修行を行ったお堂で
食堂(しょくどう)の語源になったそうです。
承和10年(843年)までに創建され、千手観音像をご本尊としていましたが
昭和5年に火災に遭い、国宝指定されていた千手観音像は大破、
昭和8年に再建されたとのこと。
今日では十一面観音菩薩がご本尊として祀られ
千手観音像は修復され宝物館に安置されています。

さて、こちらの食堂の色鮮やかな十一面観音菩薩さまが
洛陽三十三所観音 第二十三番札所となっており
無事、御朱印をいただきました。

東寺御朱印


次に、いったん東寺を出て、観智院へ。

観智院1


素晴らしいお庭が広がります。

観智院2



観智院3



観智院4


東寺の写経をすることができるとのことだったので
楽しみにしていたのですが、もう時間がありません。
そしたら、ミニ写経があり(*^_^*)
ちょっとだけ写経気分を味わうことができました。

写経のお部屋で、まず手をお香で清め
心を落ち着かせてから書き始めます。
般若心経の最後の部分だけだったので
すぐ書き終わってしまいましたが(笑)。

観智院5


初めて写経を体験し、初めて納経することができました(*^_^*)

この後、特別公開されている宝物館へ。
見たいと思っていた「東寺の密教図像」特別展・・・
ご本尊を描くためのお手本の図像が公開されています。
そして、食堂に元あった千手観音像(重文)、大きくて素晴らしい像でした。

また東寺境内のお堂を見て回っていたのですが
東寺の梵鐘が鳴らされ、じきに
「閉門でーす」という声が聞こえました。

京都というと金閣寺などのきらびやかな文化を連想しますが
東寺は一見とても地味です。
しかし内部は素晴らしい仏像ワールド、
ここは京都にある高野山だったのですね。


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