京都最古の禅寺 建仁寺
2014-06-26
洛陽観音巡りの長楽寺が思いがけずお休みだったので
建仁寺(けんにんじ)を訪れてみました。
建仁寺 北門
建仁寺は建仁2年(1202)、将軍源頼家が寺域を寄進し、
栄西禅師を開山として建立されました。
方丈(ほうじょう)の入り口で、「すべて写真撮影が可能です」と告げられました。
えっ、今までお寺巡りをしていて、そんなふうに言われたことはないですねぇ(*^_^*)
で、いきなり、国宝・俵屋宗達の「風神雷神図屏風」!
ええっ、これ、国宝!まじ撮影OK??
で、思い出しました。
建仁寺に来ようと思ったのも、BS日テレの「
ぶらぶら美術・博物館」で
東京国立博物館「栄西と建仁寺」展の番組を見たからです。
そこで、「京都では本物が見られず、東京で本物が見られる皮肉」みたいなことを
言っていました(笑)。
これはキヤノンが技術協力した高精細複製作品だったんですね。
道理で写真撮影OKだったわけです。
(それでもお寺の中のすべてが撮影可とは
拝観者のマナーを信じてくださるお寺の御心の深さ!)
番組での
「風神雷神図屏風」の解説によると
右の風神は知恵の文殊菩薩、
左の雷神は慈悲の普賢菩薩、
真ん中の金の余白が釈迦を表しているそうです。
こちらは、ダウン症として生まれ、書家として大成された金澤翔子さんの
力強い「風神雷神」。
構図が俵屋宗達の屏風とぴったりと一致しますね。
重文 「雲龍図襖」 海北友松筆 (高精細デジタル複製)
方丈から渡り廊下を通って法堂(はっとう)の天井画を見に行きます。
法堂天井画 「双龍図」 小泉淳作筆
おお、この画風は鎌倉の
建長寺の天井画!
建長寺の「雲龍図」は2000年、建仁寺の「双龍図」は2001年、
小泉淳作氏の作品だそうです。
どちらも素晴らしく雄大ですね!
大雄苑(だいおうえん)と方丈
方丈のご本尊は十一面観音菩薩。
竹林七賢図
○△□乃庭
禅宗の四大思想(地水火風)を、地(□)水(○)火(△)で象徴。
潮音庭(ちょうおんてい)
丸窓、バショウ、布袋様。