瀟洒な観音堂に疫病を鎮めた観音様 洛陽三十三観音 第24番 長圓寺
2014-10-26
壬生寺から南の方向に歩き、洛陽三十三所観音第二十四番札所の長圓寺(ちょうえんじ)へ。
静かな住宅街に長圓寺はありました。
小さなお寺ですが、本堂は立派です。
本堂には自覚大師作の阿弥陀三尊をお祀りしてあります。
仏足石
一条天皇(986-1011)の頃、平安京は疱瘡(ほうそう)が流行し、
多くの子供の命が失われました。
そこで大納言藤原親衡が恵心僧都に依頼して作らせた観音像を
宮中に祀り、祈祷したところ、疱瘡の流行がぴたりと止まりました。
その後、応仁の乱で京の寺が荒廃したことを悲しんだ三河の国の僧・
清厳大和尚(大誉上人)が天正15年(1587)入洛し、
比叡山にあったこの聖観音を、清水観音の霊告により
空地であったこの地に小庵を建て安置したのが
こちらの観音堂の始まりだそうです。
観音堂
瀟洒で美しい観音堂です。
入口が開いており、観音様を拝見しながら、扉の前からお参りさせていただきました。
御朱印をいただきました。
女性のかたがいらして、「今日はいいお天気で暑いぐらいですが、
良いお参りができました」と言いましたら、
「今日は子供の運動会があって、さきほど戻ったんですよ。」
「あら、お天気に恵まれて良かったですね。」
「どうぞ、観音堂の中にお入りになって、お参りなさってくださいね」と
勧めてくださいました。
大切なご本尊ですから、観音様を拝見できなかったり、
遠目にぼんやりとしか拝観できないお寺もあるんですが
参拝者を信頼してくださり、また、こんなに由緒のある観音様を
間近に接して感じてくださいと勧めてくださると、
もぐまま、本当に嬉しい気持ちになります(*^_^*)
せっかくだったんですが、先を急いでいました。
次は祇園に行きたかったのですが、バス停もご丁寧に
教えてくださいました。
観音堂の前で一礼だけさせていただいて、
もうひとつお寺を訪れたいと思います。
拝観時間に間に合いますように。
洛陽三十三所観音 |
第二十四番札所 |
長圓寺 |
ちょうえんじ |
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