伝教大師が刻んだ観音様 洛陽三十三観音 第7番 長樂寺
2014-10-26
祇園にやってきました。
八坂神社を抜け、丸山公園に入り、脇道を上っていきます。
以前やってきたのに休館日(木曜日)だった長樂寺(ちょうらくじ)です。
只今、秋季特別展『遊行上人とその秘宝展』(11月30日まで)開催中です。
期間中は無休で午後5時まで、特別拝観料大人650円です。
閉館時間までに間に合いました。
受付で御朱印を書いておいていただけるようお願いし、
石段を上り、拝観に参りました。
本堂と特別展を開催している収蔵庫は撮影禁止ということだったので、
本堂を引きで。
長樂寺は延暦24年(805)桓武天皇の勅命により
伝教大師(最澄)を開基として創建されました。
ご本尊の准胝観音(じゅんていかんのん)は伝教大師自ら
刻んだものとされ秘仏です。
拝見できるのは、本尊に模して作られた御前立、准邸観音菩薩像です。
秘仏のご本尊は、歴代天皇の即位の時のみにご開帳されており、
お寺の創建1200年にあたる平成17年(2005)には
春と秋に「秘仏特別ご開帳」があったそうで、今後も御即位の時に
開帳されるそうです。
また、平清盛の娘で安徳天皇の母・建礼門院が出家した寺としても
有名です。
建礼門院御塔
糸のように流れ落ちる平安の滝
収蔵庫
遊行上人とその秘宝展を開催中でした。
遊行上人とは鎌倉末期の混乱期に一遍上人が諸国を巡りながら旅の「遊行」を続け、一所不在の念仏化導をおこなったので「遊行上人」と呼ばれ、その後、時宗の法燈をついだ時宗法主のことも「遊行上人」と呼称された。京都で最も重要な遊行上人の道場でもあった七条道場金光寺が明治40年に当寺に合併され、その資料の多数が当寺に移管され、その中で一遍上人像などの遊行上人像七躯と遊行上人ご消息の24通は昭和55年に重要文化財に指定されております。
長楽寺HPより
国重文の遊行上人像7体を拝見できました。
一遍上人が布教して回る絵図も興味深かったです。
拝観所前には、明治・大正期の文人画家、儒学者の富岡鉄斎の書。
拝観所でも様々な収蔵物を拝観でき、庭園を眺めることができます。
相阿弥作の庭園
紅葉にはまだまだ早かったですね。
11月23日には「紅葉祭りと久寿扇(くすおうぎ)祈願会」が行われます。
受付に戻ったのは5時ちょっと前。
お寺に残る参拝者はもぐままただ一人。
ぎりぎりまでゆったりしております。
御朱印が書かれて置いてありました。
長楽寺には宿坊があります。
八坂神社斜め向かいという、何という便利な立地!
体に優しい朝がゆ付き、早朝の勤行にも参加できるそうです。
そして宿泊料金がとってもお安い。
一度宿坊にお泊まりしてみたいもぐままです(*´-`)
「遊行庵」HP
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