坂東三十三観音
第一番札所
杉本寺
(杉本観音)
すぎもとでら
(すぎもとかんのん)
公式サイト





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通称「ひょうたん寺」 洛陽三十三所観音 第29番札所 福勝寺


2015-01-16

今日は京都の洛陽観音巡礼に出かけたのですが、
出足が遅れたのに加え、京阪電車に乗っていると、
途中、私の乗った電車のすぐ前の踏み切りで事故が起こり、
レスキュー隊が事故を収拾する間、駅で停車することとなり
京都まで30分余計にかかってしまいました。
おそらく、1本か2本前の列車に乗っていれば、普通に京都に到着したことでしょう。

三条京阪で、500円で「市バス・京都バス一日乗車券カード」を買い、バス移動。
バスは2-3回の利用予定ですが、1乗車230円だったりするので、
3回乗れば元がとれますし、2回乗車のつもりでも、
結構京都はバス路線が複雑で、短距離利用ができたり、また急遽予定を変更したり、
乗り間違えもあったりするので(←もぐまま)保険のつもりで一日乗車カードを
買っておいてもいいと思います。

市バス10号系統で、北野天満宮方面へ。
降りたのは「千本出水」(せんぼんでみず)のバス停。
もぐまま、歴史オンチのみならず方向オンチ。
おふたりのかたに地図を見せて、ようやく自分がどこにいるのかわかり、
またまた時間のロス。
(京都って、地図上では○○通りとなっていっても、
実際は住宅街の路地みたいなところもあるのでとまどいます。)
どうにか洛陽三十三所観音第二十九番札所の福勝寺(ふくしょうじ)を見つけました。

福勝寺1


この門は一年のうちの364日閉まっているようで、
春の節分の日に、商売繁盛や幸福招来の
「ひょうたんのお守り」授与の時には開かれるそうです。

今日は1月16日。
お祀りされている歓喜天(かんきてん)(聖天さん)の縁日が1日と16日で、
縁日にも門は開かれませんが、本堂にはお参りができるとのことだったので
伺いました。

いただいた小冊子によると、
開創は弘法大師で、元々は現在の大阪府羽曳野市にありましたが、
紆余曲折あって当地に移ってきたようです。

秀吉が歓喜天に厚い信仰を寄せており、出陣のたびに武運長久を祈って
福勝寺に瓢箪を奉納し、戦勝の後に、その瓢箪で「千成瓢箪」を作り
旗印にしたということです。
そこから福勝寺は「ひょうたん寺」と呼ばれるようです。

福勝寺2


九条家が東福寺と福勝寺を菩提寺としていました。
お寺の門は九条家から移築されたものだとも言われています。
門にあった寺紋は九条家と同じ下り藤。

福勝寺3


本堂

福勝寺4


本堂の御本尊は薬師如来で、京都十二薬師のひとつです。
本堂の脇の戸が開いており、そこからお参りさせていただきました。
小さなお寺ですが、途絶えることなくお参りがあり、人々からの信仰の厚さを感じました。

札所本尊の聖観音菩薩がどちらにいらしたのかよくわからなかったのですが
(御朱印の時にお伺いすればよかった・・・)
般若心経をあげてきました。

左近の桜

福勝寺5


後陽成天皇、後西天皇の菩提寺となり、
後西天皇が観音菩薩に祈願、願いが成就された後に、
御所の紫宸殿の「左近の桜」を寄進しました。
この故事により福勝寺は「桜寺」とも呼ばれています。
小規模で地味なお寺なのですが、凄い歴史があるものですね。

御朱印をいただきました。

福勝寺6


洛陽三十三所観音
第二十九番札所
福勝寺
ふくしょうじ







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