北野天満宮参道の寺 洛陽三十三所観音 第31番札所 東向観音寺
2015-01-16
椿寺地蔵院を出て、徒歩で北野天満宮方面へ。
北野天満宮 一ノ鳥居
洛陽三十三所観音第三十一番札所東向観音寺(ひがしむきかんのんじ)は
天満宮の境内、二ノ鳥居の西側にあります。
お寺はたいてい南向きに建てられるそうですが、このお寺は
天満宮の参道に向かって東に向いているのでそう呼ばれます。
東向観音寺
創建は平安初期、桓武天皇勅願寺朝日寺を前身とし、
現在の本堂は豊臣秀頼の再建。
本堂
天満宮の御祭神菅原道真が幼い頃勉学に励んだ場所との伝承があるそうです。
応和元年(961)大宰府の観音寺から道真自作の十一面観音像を移して
ご本尊としているそうです。
小さな境内で、何気ないお寺のようですが・・・。
御朱印巡りのかたの中には、本堂をお参りして、御朱印をいただいて
すぐに立ち去るかたも多いのですが、もぐままはついいろいろお寺探検をしてしまうのです。
墓地の中をうろうろしていて、お寺のかたに注意されたこともあります(苦笑)。
本堂の左脇に回ってみると・・・
ありましたよ、奇妙なもの(*^_^*)
巨大な五輪塔!@_@;
明治の神仏分離後、天満宮の三ノ鳥居近くから移されたものだそうです。
四十九日の喪が明ける五十日目に詣でる「忌明塔」として知られ、
道真の母の墓との伝承もあるそうです。
そしてもうひとつ。
五輪塔のところに不思議な立て札を見つけたのですが、それがどこにあるのやら。
「土蜘蛛」灯籠・・・?
なんでも、かつて土蜘蛛が棲んでいたといわれる塚を発掘した時の
遺物の灯籠を買い受けた人が庭に飾っていたところ、
家運が傾き、「土蜘蛛の祟り」といわれ、このお寺に奉納したらしい。
どれでしょう。
ともかく御朱印をいただきました。
お寺のご住職だと思いますが、御朱印を書いてくださいました。
それで、その土蜘蛛灯籠のことを尋ねてみました。
「あの五輪塔のところにあったでしょう?」
「小さな祠みたいなのですか?」
「そう、それです。もう千年ぐらいになるから、ぼろぼろ崩れてきたんで
屋根をつけたんですよ。」
ああ、やっぱり。「あれ」でした。
これ。
屋根の中の石灯籠。
うーむ、灯籠にしてはちょっと不気味な様子です。
祟るわけだ(苦笑)。
納経所で御朱印を書いていただいている間に、
売られている御朱印袋が目についてしまいました。
御朱印帳袋は
六角堂頂法寺でいただいたものを愛用しているのですが、
御朱印帳の種類が増えるとともに、ひとつでは不自由になってきたのでもうひとつ。
いただいちゃいました(*^_^*)
ひとつ前の札所、椿寺地蔵院で椿の花がまだ早かったと思うと、
なんだか「椿」がいとおしくなって、この柄が気になって(笑)。
この御朱印帳袋は余裕で2冊入るサイズ。
嬉しい(*^_^*)
さて時刻は午後3時半を回っています。
実はもうひとつお寺を参拝できれば
洛陽三十三所観音巡礼を結願できるんです。
そのつもりで京都を訪れているのですが、あちこちで時間をロスしており。
ご住職に「これから清和院さんに行きたいのですが、
今からでも間に合うでしょうかしらね?」とお尋ねしましたら
「あそこはね、4時きっちりに仕舞われてしまうから、急がないとね。
でもここから10分程で行けますからまだ間に合いますよ」と
ご丁寧に道案内をしてくださいました。
急げ、もぐまま!
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