坂東三十三観音
第一番札所
杉本寺
(杉本観音)
すぎもとでら
(すぎもとかんのん)
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結願の寺 洛陽三十三所観音 第33番札所 清和院


2015-01-16

北野天満宮の参道脇にある洛陽三十一番札所東向観音寺
本当は参拝の後、北野天満宮にもお参りしたかったのですが、
もうそんな時間はありません。
(まあ、天満宮は改めて来ればいいので。)
洛陽の三十二番札所廬山寺(ろざんじ)は2013年7月19日に訪れています。
(あの時は「京都盆地特有の猛暑」で、脱水で死ぬかと思いました(汗)。)
ということで、第三十三番札所の清和院(せいわいん)で御朱印をいただけば
洛陽三十三所観音巡礼も結願とあいなります。

拝観終了の午後4時まであと15分というところで
どうにか清和院に到着できました。
(観音さまのお慈悲です〜♪)

清和院1


清和院では、収蔵庫を兼ねた本堂になっています。

清和院2


清和院は、清和天皇が譲位後の後院で、仏心院を改めたものですが、
京都御苑東の梨木神社の西に御所九門のひとつ清和院御門の名が残っています・・・。

ああ、思い出しました!私は清和院御門でお手洗いをお借りしたのでした(*^_^*)
だから京都御苑近くの第三十二番札所の廬山寺(ろざんじ)と
現清和院は離れていても札所続きになっているのですね。
清和院は江戸時代の御所の大火で類焼し、現在地に再興されたそうです。

お寺のご本尊は清和天皇を模した地蔵菩薩で、
「玉体(ぎょくたい)地蔵」という名前で親しまれている、
目に仏舎利(釈迦の遺骨という意味ですが、多くは宝玉)がはめ込まれた
鎌倉時代の重要文化財です。
火災を経験して移転を余儀なくされたお寺ですから、
ご本尊をはじめとする仏像や寺宝をお守りするためには
重厚な収蔵庫と本堂が兼用になっていたりするのでしょうね。

札所本尊は平安時代の重文「川崎観音」という聖観音菩薩で、
現在は九州国立博物館に所蔵されているそうです。
一条鴨川西岸にあった川崎観音堂が1531年に焼失後、
観音様がこの清和院に移されました。

天皇がいらした、そして歴史の長い京都の寺院は
掘り下げて見ていくと、いろいろと深いご由緒があるのがわかり、
歴史が苦手といえど、神社仏閣を知れば、
日本人のアイデンティティをたどる旅のようで、感慨深いです。
寺社巡り、これぞ自然と親しみ運動も兼ねた大人の知的エンターテイメント!(*^_^*)

時間に追われながら巡った洛陽の4札所。
それでも最近は必ず唱える般若心経。
無心になれるひと時です。

無事御朱印をいただきました。

清和院3


2013年7月13日に発願した洛陽三十三所観音、結願です。
「満願證」もいただきました。

洛陽三十三観音満願證


清和院のご住職からご説明をいただきました。
満願證の上右側からぐるりと33の梵字が並んでいますが、
これが三十三所第一番札所からの観音様を一字で表したものです。
観音様には聖観音、千手観音、十一面観音などいくつも種類がありますが
それぞれに梵字が決まっているんですね。
御朱印の中に朱で印を押してあったり、墨書で書かれていたりするものです。
「おうちに帰られたら、額に入れて飾ってくださいね」と言われました。
三十三の札所を回った人だけが手にできるものです。
またひとつ、宝物ができました(*^_^*)


洛陽三十三所観音
第三十三番札所
清和院
せいわいん







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