太平洋戦争の痕跡を残す、千葉県いすみ市の太東埼灯台
2014-11-16
銚子半島からひたすら南を目指し、
九十九里浜に沿って南下する九十九里ビーチラインを走りました。
屏風ケ浦の終わりあたり、千葉県旭市八木(飯岡バイパス東=国道126号交点)から
千葉県長生郡一宮町東浪見(東浪見交差点=国道128号交点)までの約60キロの道路です。
多少内陸の方に入っていたりして、ずーっと海岸線が見えるような
眺望の道でもないんですが、波乗り道路とも呼ばれるようで
確かに、湘南か九十九里浜か、というような(笑)
サーファーがたくさん見られる光景ではありました。
ビーチラインの入口、旭市を通る時、もぐぱぱが
「旭市といえば、東日本大震災の時、津波の被害があったところじゃなかったかな?」と。
そういえば沿道には、雑草の生えた空地や、海のほうを向いた入口や壁面が
壊れたまま放置された廃屋などが散見されました。
傷痕は今でも・・・なんですね。
(ニュースのリンク)
【置き去りにされた被災地を歩く】第1回・千葉県旭市
「まさか」の時間に押し寄せた巨大津波 恐怖の経験「語り部」となって伝える
さて、九十九里ビーチラインは、そこそこのロングドライブで、
ビーチラインが終わったあたりで私が
『車でめぐる坂東三十三観音』のガイドブック(地図)を確認していると
すぐのところに「太東灯台入口」という記載があるのに気付きました。
その後の予定からすると時間的余裕はほとんどなかったのですが、
犬吠埼灯台では学ぶべきものが数々あったので、
好奇心を抑えられないもぐまま(笑)、
もぐぱぱに、「この先の、太東灯台入口、ちょっと入ってくれる?」♪〜 <( ̄ε ̄)>
車一台すれ違うのも困難な山道みたいなところを入って行くと
やはり灯台はありました。
太東埼(たいとうさき)灯台
灯台への立ち入りはできなく、またここは、別名「恋のヴィーナス岬」という場所らしいんですが
うーん、実際はそんなロマンチックな気分になれる場所ではなかったです。
確かに、ここから眺める海は絶景です!
しかも、千葉北部の空はあれほど雲に覆われていたのに、めちゃめちゃ青空の快晴です!
(千葉県の大きさを実感しました。)
ここの囲われた場所の立て札をご覧ください。
『艦載機や硫黄島(いおうとう)からの戦闘機の攻撃目標になり
これを迎撃した機関銃座跡』ということですから
太平洋戦争末期のことですね。
日本海軍設置の電波探知機付属の礎石
犬吠埼では太古の歴史を知り、ここ太東埼では近代の歴史に
触れることになりました。
荒波が打ちつける断崖絶壁。
スナメリ(鯨)が見えることもあるそうです。
また、サスペンスドラマの撮影が行われることもあるらしく、
船越英一郎さん、お越しになったことがあるかしらん?(笑)
長島一茂さん主演の「ポストマン」という映画のラストシーンも
この太東埼灯台からの景色だそうです。