坂東三十三観音
第二十五番札所
大御堂
おおみどう








先頭のページ 前へ 次へ 末尾のページ


日本唯一「四方懸造」の観音堂 坂東観音第31番 笠森寺


2014-11-16

房総半島の内陸部にある坂東観音巡礼の第三十一番札所、
笠森寺(かさもりでら)(笠森観音)にやってきました。

駐車場から、曲がりくねった山間の石段を上がって行きます。
「切通し」ですね。

笠森寺1


途中に「三本杉」。

笠森寺2


根っこのところがひとつにつながっているようなかんじです。

このあたりは、国指定天然記念物「笠森寺自然林」として
保護されているそうです。

子授楠に・・・

笠森寺3


子授観音。

笠森寺4


子授楠には梯子がかかっており、人ひとりくぐれる空間があります。
くぐってみたい衝動にかられたんですが(笑)、
ものすごく霊験がありそうで、今ごろ授かってしまっても困るので
(さすがにそれはないか(笑))
もぐまま、遠慮しておきました^_^;

芭蕉翁句碑

笠森寺5


三基の句碑の真ん中のが芭蕉のものです。
安永6年(1777)に建立された上総最古の芭蕉句碑だそうで、
『五月雨にこの笠森をさしもぐさ』と刻まれています。
観音堂で詠まれた句です。

二天門

笠森寺6


風神、雷神ですね。

笠森寺8 笠森寺7


さて、もぐままはこの笠森寺にとっても来たかったんです。
理由はこの観音堂「大悲閣」です。

笠森寺9


この建築様式は日本唯一の「四方懸造」(しほうかけづくり)というもので
岩盤上の柱は61本、長さはすべて違うのだそうです。
明治41年に「国宝」に、その後昭和25年に文化財保護法の制定により
国指定重要文化財になりました。
二代目安藤広重の「諸国名所百景」の錦絵にも
岩山の上の摩天楼の如く描かれております。

では、「登り」ますよ〜!

笠森寺10


板張りの階段・・・ほんと、よくできていますよねぇ。

お堂に上がりました。
回廊からは、何たる眺望!!
高さ30mだそうです。

笠森寺11


笠森寺は寺伝によると、延暦3年(784)伝教大師最澄が楠の霊木で
十一面観音を刻み、山上に安置したのが始まりで、
観音堂は長元元年(1028)後一条天皇の勅願により建立されたということです。

暗い堂内に入ると四臂(4本の腕)を持った黒っぽい十一面観音の
ご本尊がご開帳されていました。
お手綱に願い事などが書かれた布のようなものが
びっしりと巻き付けられており
人々の笠森観音への信仰の篤さが感じられました。
お坊様の般若心経の読経の声が響き、
観音堂内は独特の雰囲気に満ちていました。

御朱印をいただきました。

坂東三十一番 御開帳記念
上総国 笠森寺
大悲閣
午歳結縁

笠森寺12


では、階段を下ります。
お堂を支えている柱を間近で見ることができます。

笠森寺13


拝観時間終了の鐘がごーんと鳴らされました。
参拝者のいなくなった観音堂をどーんと載せますね(*^_^*)

笠森寺14


かくして、坂東観音巡礼、宿泊を伴う遠征はこれが最後となりました。


坂東三十三観音
第三十一番札所
笠森寺
(笠森観音)
かさもりでら
かさもりかんのん
公式サイト




先頭のページ 前へ 次へ 末尾のページ

坂東三十三観音巡礼記に戻る


inserted by FC2 system